MEKE3コラム

2021.03.24

ローラーを使ったウエット用前処理剤

仕上がった前処理剤は、誰でも安定して加工できることが特徴の一つで、打ち合わせや取材に来られた、商社やメーカー、雑誌記者のほぼ初心者の方々に、加工していただきました。
シルクを離す時に生地が付いてきたり、スキージに残っていた前処理剤が重なってムラになったりしましたが、綺麗に仕上がりました。

 

その後の話で、プリントに抵抗がある方も相当いらっしゃると聞きました。均等に塗布することや、加工効率から、シルクを使ったプリント方式で、前処理剤するのが良いと考えていましたが、先の加工で塗布ムラの部分にプリントは影響されず均一に上りました。それを見て、ローラーでの重なりやムラはどうなるのか?ローラーで前処理するにはどうしたら良いのか?早速、試験を進めることにしまた。

 

まず、付着量の試験を行い、最適な量を出しました。次に、ローラーでは付着量に幅が出ると考え、安定する範囲を割り出しました。前処理剤に粘性があるので、染み込みが少なく、塗りやすい事がわかりました。一定の塗り方を決めると、塗布量も安定します。塗りムラと思えた箇所もプリントに影響なく綺麗に仕上がりました。物性も問題ないが無いと確認できたので、取扱説明書に記載することにしました。

 

これで、シルク方式でもローラー方式でも前処理が可能になりました。

本日より、ご要望がありました先様にサンプルと取扱説明書を順次、出荷しております。是非、ご確認下さい。